ジオファーム八幡平の目指すもの

「馬たちが現役引退後も安心して生きていくことが出来る持続可能な仕組みを作りたい」

馬の平均寿命は一般的に約20年と言われていますが、

馬たちはどのような一生を送っているのでしょうか。

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日本における馬の飼育頭数は 終戦直後の約110万頭から毎年大幅に 減少し、平成27年度の飼育頭数の統計では約69000頭という記録になっています 。

今の日本の世の中で「馬」の存在意義を産業として見ると、世界的な評価を得ている競馬、多くの方が楽しまれる乗馬、そして食の世界ではニーズのある馬肉と大きく分類すとこの3分野になるかと思います。
その他のヒポセラピーや乗馬療法、馬介在活動にもニーズは有るものの、なかなか自立した 経済活動へと結びつくという仕組みは難しいのが現状です。

そんな中、大量生産大量消費の時代は終わり、いかに生物の多様性を保全し、循環した社会の構築につなげるかという問題が重要視されているのが現代だと思います 。

そこに、馬本来の生態系のなかにある仕組みをベースとした、牧草を食べ、粗い状態で排出し、好気発酵に適した状況をうまく利用して堆肥化、土作りをしてウマい野菜をつくる循環型農業に繋げ、この馬の堆肥をベースとした農業でCSA(Community Supported Agriculture)を構築し、ウマいぃ野菜という馬由来資源をベースとした一次産業を目指して、既存の馬の産業以外で、馬たちが自活できる産業の創出を目指しています 。

特に、ジオファーム・八幡平の代表の船橋の経験から、引退した競走馬のセカンドキャリア構築の拠点作りは重点項目です 。年間約7,000頭程の生産頭数があるサラブレッドですが、競走馬として活躍出来ず、また乗馬としても活躍できなかった馬の居場所は、前述の産業構造から見ても、限られたものしかありません。

なぜなら、引退後の飼育費用を継続的にまかなうことが難しいからです。

競走馬だけに限らず、何かしらの理由で仕事が出来なくなったほとんどの馬たちへの、

セカンドキャリアはほとんど用意されておりません。

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競走能力や競技能力や以外の、可能性を持った馬たちは多くいます。 しかし、経済的な飼育コストの大きさや、場所の問題等で、セカンドキャリアを構築できるだけの時間、環境を作ってあげる事は、現代社会の仕組みではなかなか難しいものです。この時間を作り出すことが出来れば、命も繋がり、その馬たちの周囲には、新たなHAPPYが生まれるはず!

そんな観点から、「ジオファーム八幡平」では馬たちの引退後の生活を守るため、

引退した競走馬や乗用馬が自然の中で生活しながら、

経済的にも成立する、『持続可能なモデル』に挑戦しております。

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我々が挑戦している『持続可能なモデル』とは、

八幡平の温泉地熱を活用した馬ふん堆肥づくりと、

その堆肥を利用した農作物栽培となります。

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八幡平で自然な生活を送る馬たちから出来上がる良質の馬ふん堆肥は、

多くの農家様から「農薬を使う必要がなく、安全な作物を育てられる」とご好評頂いております。

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また、ジオファーム八幡平自体でも馬ふん堆肥を用いた農作物栽培にも挑戦しており、

完全無農薬、安心安全で美味しいお野菜を生産しております。

少し年配の農家さんであれば「馬の堆肥が一番良い! 野菜が健康に育つ、大きくなる!ウマくなる!」と言われます 。‎そんな昔ながらの声を大切にして、馬と一緒に、ウマいぃ野菜を作り広げることで、馬も生産者の一員として、自活できるようになれば。  そんな思いから、馬の堆肥づくりの研究をはじめ、そして、その馬の堆肥を使った野菜づくりを始めました。

その中で、まずは主軸となるのがマッシュルーム! !

シャンピニオン デ パリ と呼ばれるマッシュルームは、フランスで栽培方法が確立しました。 その 伝統的な栽培方法として、馬小屋に敷き詰められた藁が不可欠と言われ、馬の堆肥を原料として使うことが基本とされています。伝統的な栽培方法としては、馬の堆肥が必要 = 馬が必要な作物なのです!

だからこそ、ジオファーム・八幡平では マッシュルーム栽培に取り組み始めました。 馬たちの寿命は、本来であれば25年前後はあるのです。長生きな子たちは、30歳近くまで生きます。  もし、競馬でも長く活躍できて8歳まで走れたとして、その後、乗馬として10年間、19歳まで活躍したとしても、それから10年以上の月日があるのです。 もし、2018年の今のジオファームに新しい馬、7歳ぐらいの新メンバーを迎え入れると?  2040年頃までは、一緒にやっていくはずの相手なのです!

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だからこそ、SDGsの2030年に目指すべき17の目標を意識しながら、地熱エネルギーの活用を筆頭に、馬と一緒に組み立てる、馬と人との持続可能な仕組みづくり、持続可能な開発を構築していきたいと考えています。

より多くの農家様に良質な馬ふん堆肥をご提供する。

より多くの皆様に安心安全で美味しいマッシュルームや様々なお野菜をお届けする。

より多くの馬たちに引退後も安心してお仕事ができる環境を用意する。

これこそが、ジオファーム八幡平の考える『持続可能なモデル』となります。

ジオファーム八幡平 代表理事 船橋 慶延

理事長