馬と人とのサスティナブルな環境を目指して
馬×地域資源をベースとしたサスティナブルな農場を目指して、2015年1月にOPENした『ジオファーム八幡平』 雄大な岩手山の麓、東北自動車道の岩手山サービスエリア(下り)のすぐ裏、八幡平南温泉 旭日之湯に隣接した農場です。 引退した競走馬たちが、その後も多様な環境で活躍できるような仕組みづくりを模索して、古来より有用な肥料であるとされる「馬厩肥・馬ふん堆肥」生産や、歴史的にも馬とのつながりが深い、マッシュルームの生産を主軸としています。
ジオファームの取り組み
Happy People make Happy Horse! Happy Horse makes Happy people!! 競走馬(サラブレッド)はその美しい容姿から、そして一生懸命な走りから多くの人に感動を与えます。そんな競走馬たちは、競馬という仕事を引退してから、どこへ行くのでしょう。日本ではまだまだ、引退後のアフターケアや環境整備が少ないと言われる現状があります。ジオファーム八幡平では、そんな引退した競走馬たちが自活しながら、セカンドキャリア、サードキャリアへとつなげるため仕組みづくりに農業で挑戦しています
ジオファームのゆかいな仲間たち
ジオファーム八幡平には21頭の馬たちが居ます。 競馬で大きなレースに優勝して大活躍したものの怪我を理由に引退してしまった子や、何度も走ったけれど勝つことが出来なかった子、競走馬としては高齢になったために引退した子、それ以外にも、乗馬クラブや馬術部で活躍していたけれど、年齢や怪我が理由で引退することになった子たち。みんな、ジオファームの目指す仕組みづくりを一緒に組み立てくれている仲間たちです! 詳しくはこちら馬厩肥を利用した 伝統的マッシュルーム栽培
馬とマッシュルームの歴史的なつながりは、(シャンピニョンドパリ)の歴史を知って頂けると、ジオファームがマッシュルーム栽培に注力する背景を知って頂けるとかと思います。 マッシュルームは、フランスで人工栽培の手法が確立し、世界へ広がったと言われています。そして、日本で最初に産地になった場所は、日本の騎兵学校の最高峰であった習志野の周辺でありました。日本とフランスとの歴史、日本でよく見かける馬たちの品種、そのルーツなど、馬を通して多面的に見ると、伝統的なマッシュルーム栽培には、馬たちの存在が切っても切り離せない事に気づくはずです。
詳しくはこちらマッシュルーム入り ドッグフードの製造と販売
美味しい八幡平マッシュルームをワンちゃんにも!ジオファーム八幡平では、マッシュルームをベースとした六次産業化にもチャレンジしています。美味しく健康にも良いスーパーフードと言われるマッシュルームを、ぜひワンちゃんにも届けたいと思いドッグフードを開発しました。北里大学大学獣医学部との共同研究により、便の匂いの成分が軽減する効果も確認されています。
詳しくはこちら飼育規模の拡大と バリューチェーンの最大化
ジオファームが目指すのは、馬が自活できて、馬もハッピーで関わる人々にもハッピーが広がる仕組みづくり。 馬厩肥をベースとした伝統的なマッシュルームの生産量を増やすには、馬たちの存在が不可欠です。 マッシュルームを栽培した後の廃菌床も堆肥化する事で、最高の有機肥料になります。そのマッシュルーム堆肥を使った農作物の栽培で、地域の循環型農業の輪も広がります。 詳しくはこちら
ジオファームの
おもい
日本における馬の飼育頭数は終戦直後の約150万頭から毎年大幅に減少し、平成29年度の飼育頭数の統計では約64,600頭という記録になりました。
今の日本の世の中で「馬」の存在意義を産業として見ると、世界的な評価を得ている競馬や多くの方が楽しまれる乗馬、そして食の世界ではニーズのある馬肉と大きく分類すとこの3分野になるかと思います。その他のヒポセラピーや乗馬療法、馬介在活動にもニーズは有るものの、なかなか自立した経済活動へと結びつくという仕組みは難しいのが現状です。
そんな中、大量生産大量消費の時代は終わり、いかに生物の多様性を保全し、循環した社会の構築につなげるかという問題が重要視されている現代。
そこに、馬本来の生態系のなかにある仕組みを活用し、牧草を食べ、粗い状態で排出し、好気発酵に適した状況をうまく利用して堆肥化、土作りをしてウマイ野菜をつくる循環型農業に繋げ、この馬の堆肥をベースとした農業でCSA(Community Supported Agriculture)を構築し、ウマいぃ野菜という馬由来資源をベースとした一次産業を目指して、既存の馬の産業以外で、馬たちが自活できる産業の創出を目指しています。