ジオファームのおもい
特に注力しているのが、引退した競走馬に対するセカンドキャリア構築やラストステージまで安心できる居場所づくり。
年間約7,000頭程の生産頭数があるサラブレッドですが、競走馬として活躍出来ず、また乗馬としても活躍できなかった馬の居場所は、前述の産業構造から見ても、限られたものしかありません。
競走能力や競技能力や以外の、可能性を持った馬たちは多くいます。しかし、経済的な飼育コストの大きさや、場所の問題等で、セカンドキャリアを構築できるだけの時間、環境を作ってあげる事は、現代社会の仕組みではなかなか難しいものです。
この時間を作り出すことが出来れば、命も繋がり、その馬たちの周囲には、新たなHAPPYが生まれるはず!
少し年配の農家さんであれば「馬の堆肥が一番良い!野菜が健康に育つ、大きくなる!ウマくなる!」と言われます。
そんな昔ながらの声を大切にして、馬と一緒に、ウマいぃ野菜を作り広げることで、馬たちも生産者の一員として、自活できるようになれば。
そんな思いから、馬の堆肥づくりの研究をはじめ、そして、その馬の堆肥を使った野菜づくりを始めました。
その中で、まずは主軸となるのがマッシュルームです。
シャンピニオンドパリと呼ばれるマッシュルームは、フランスで栽培方法が確立しました。その伝統的な栽培方法として、馬小屋に敷き詰められた藁が不可欠と言われ、馬の堆肥を原料として使うことが基本とされています。
伝統的な栽培方法としては、馬の堆肥(=馬厩肥)が必要であることを考えると、馬が存在する事で付加価値が付く作物なのです!
だからこそ、ジオファーム八幡平ではマッシュルーム栽培に取り組み始めました。
馬たちの寿命は、本来であれば25年前後はあるのです。長生きな子たちは、30歳近くまで生きます。
もし、競走馬として長く活躍できて8歳まで走れたとして、その後、乗馬として10年間、19歳まで活躍したとしても、それから10年以上の月日があるのです。
もし、今のジオファームに新しい馬、7歳ぐらいの新メンバーを迎え入れると? 2040年頃までは、一緒にやっていくはずの相手なのです! だからこそ、ジオファームは、馬が主軸の循環型サスティナブルな農場として、100年続く企業を目指します。